コラム
三方五湖自然教室「サケの遡上を観察しよう」を開催しました。
2023年11月12日、若狭町はす川で、「サケの遡上を観察しよう」を開催しました。
若狭町を流れる「はす川」には、毎年サケが遡上しています。海浜自然センターでは平成26年以降、この観察会を続けており、今年もサケが遡上する様子を確認することができました。サケは川で産まれたあと海に下り、北海道よりもさらに北の遠く冷たい海で大きく成長します。十分に成長した後は産卵のため生まれた川に戻ります。今回は、そのようにして帰ってきたサケを観察しました。
観察会では、はす川を約1.2km散策しました。サケは冷たい水を好む魚で、水温20℃を上回ると弱って死んでしまいます。今年は水温が高かったので遡上が遅れているのか、サケの数は少ない印象でしたが、前日の降雨による増水にも負けず、上流に向かって一生懸命泳ぐ姿を観察することができました。
観察のタイミングによっては、オス同士が嚙みつきあってケンカしたり、メスが産卵場所を探すために尾ビレで川底をはたいており、産卵に向けて盛んに準備している様子を目にすることができます。サケは産卵後、1週間ほどで力尽きて死んでしまいます。そんなサケの一生のラストスパート、応援したくなりますね。
卵は冬の間に生まれ、春先には三方五湖を通って日本海に出ていきます。約4年後、みんな無事に戻ってこれると良いですね。参加者からは、「サケが帰って来れる環境を大事にしたいと思いました。」、川の流れに逆らって上るサケを見れてよかった」などの感想をいただきました。
☆講座中に観察されたサケの様子はこちら
→ 僕らの町にもサケが来てる!【福井県若狭町】 – YouTube
☆昨年のサケの遡上に関するコラムはこちら