コラム
「海のふれあい教室 早めに自由研究スタート④海藻採集と標本作り」
2023年5月20日「海のふれあい教室 早めに自由研究スタート④海藻採集と標本作り」を開催しました。
本日の講座の講師である吉川先生(福井県立大学海洋生物資源学部教授)から、海藻についてのお話を伺いました。海藻が海中で茂っている動画を見ながら、海の中で海藻が果たす役割についてお話していただきました。その後、いよいよ海藻採取へ向かいました。
最初に、磯場で採集を行いました。波が高かったのですが、慎重に採集を進めました。磯場では、カゴメノリを主に採集しました。次に、砂浜へ。にょきっと砂地に生えているのはボウアオノリ、へらを使って採集します。岸壁にくっ付いているマクサも見つけました。よ~く目を凝らすときれいな青色に光る海藻があります。この海藻は、シワヤハズという海藻です。採集して海中から出すときれいな青色でなくなり、茶色になってしまいます。船を繋いであるロープにもたくさんの海藻がくっついています。岩場に生えているフダラク、毛のようなものが生えたムカデノリなどを採集しました。
午後からは、標本作りに取り掛かりました。ケント紙を水につけてその上に海藻を広げていきます。水から出して、更に形を整えていきます。クッキングシート、新聞紙、段ボールで挟めば完成です。この後、しっかりと乾燥させれば標本が完成します。完成した標本は、2023年に食見海岸に生息していた海藻を記録する大切な資料になります。今後、食見海岸がどのように変化していくか、標本から読み取ることができます。豊かな海藻が茂る海の森、ホンダワラの森を後世まで大切に守っていきたいですね。