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コラム

2024年2月19日(月曜日)

「三方五湖自然教室 バードウオッチング冬カモウオッチングin久々子湖」を開催しました。

 令和5年の春から、久々子湖で遊覧船の運航が始まりました。電気の力で湖面を滑るように進むとても静かな船です。今回は、この遊覧船で船上からの探鳥会を行いました。

 クート号(オオバン号)とグリーブ号(カイツブリ号)の2隻に分かれて出航しました。参加者の方は、遊覧船のあまりの静かさに驚きを隠せないようでした。湖岸にいるのは、マガモ、カンムリカイツブリです。餌を採るために湖に潜ったり、メスを巡ってオス同士が争っていたり、何やら忙しそうです。湖面から目を上げると見えるのは、小型の猛禽類、ミサゴです。久々子湖に6羽程ミサゴが棲んでいるそうです。

 湖に木の棒が何本も立っています。あれは何でしょう?あの木の棒は、小魚やテナガエビを捕るために立てられています。近くの里山から柴(枝付の木)を採ってきて、枝の部分を湖に沈めて湖底に突き刺します。湖中の枝の間にやってきた小魚やテナガエビを捕る「ぬくみ漁」のための棒でした。円形に立てられていて、その中にマガモが数羽隠れていました。さらに船が進むと、湖面すれすれをミサゴが飛んできました。ボラでしょうか、魚を捕まえたようです。ゆっくりと静かに進む船からは、野鳥たちのくらしの様子を観察することができました。

 久々子湖は、水深が2m位の湖です。三方五湖には、久々子湖のような浅い湖もあれば、年縞が眠っている水深が深い湖、水月湖もあります。久々子湖と水月湖は、浦見運河でつながっています。条件がそろえば、久々子湖から、浦見運河を通って水月湖へと運航するコースもあるそうです。四季折々の湖の様子をこれからも楽しんでみて下さい。

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