エンターキーで、ナビゲーションをスキップして本文へ移動します

コラム

2021年11月25日(木曜日)

2021年の海

昨年度はスノーケリング講座がすべて中止となり、寂しい思いをしました。
次こそは!と楽しみにしていた今年のスノーケリング講座。
新型コロナウイルスの流行により中止になった回もありましたが、一部の講座は何とか実施することができました。

さて、久しぶりに入った海の中。
例年通りの所や、少し様子が違う所を確かめます。
「よしよし、おなじみの魚たちは元気にしているな。」「お、今年はホシギンポがやたら多いな!」

どうやら今年は、ホシギンポの当たり年のようです。


最近小さな生き物が気になっているので、じっくりと岩肌を見ていきます。
詳しい種類はわかりませんが、小さなホヤやカイメン、カンザシゴカイの簪(かんざし)など素晴らしい造形です。


スノーケリング講座でも、ぜひ紹介したい!と、思ってはいるのですがなにぶん小さい。
興味のある方はお声がけください。小さな世界、面白いですよ。

さて、そうして見て回っていると見慣れない生きものを発見しました。
「あれ?見たことないウミウシがいる!」「え、こっちにも!?」


大きさは1㎝程と比較的小型、黒色を主体としたウミウシです。
小さいながらも、トゲトゲした頭や黒字に白と黄色の差し色がなんとも魅力的です。
調べてみたところ、”クロコソデウミウシ”という種類だとわかりました。フサコケムシ類を食べるそうです(ウミウシの仲間は超偏食で、エサがわからない種類も多いです)。
過去の資料を見ると登場しているのでセンター前初確認というわけではなさそうですが、私は初めて見る種類です。
それが、今年は何匹も見つかりました。
今年は当たり年で、多く発生していたのでしょうか?それとも、見える目が育ってきたのでしょうか?
見方が変わると急に見えるようになる、というのは良くあります。
これからも新しい出会いを求め、様々な視点を持って海を楽しみたいと思います。

コラム一覧へ