コラム
海のふれあい教室「海の森のかくれんぼ名人たちを探してみよう」を開催しました。
2022年4月17日(日)海浜自然センターにおいて、海のふれあい教室「海の森のかくれんぼ名人たちを探してみよう」を開催しました。
この日はよく晴れて海中は底まで見えるほど透き通っており、最高のコンディションで開催することができました。
春の海は海藻が森のように広がっており、そこには生まれたばかりの小さな生きものがたくさん隠れています。海水温が冷たいこの時期、センター前の堤防にも海藻がびっしりと生えています。春は新しい命が産まれる季節です。講師の渡辺氏より海藻が小さな生きものたちの隠れ場所であることや、お食事処であるというお話を聞き、堤防に移動しました。参加者さんが長いタモ網を使って海藻をゴソゴソとゆすり、足元まで引き上げると、海藻の切れ端が入っていました。生きものがいないと思いきや、そこには海藻のふりをした小さなエビたちがたくさん入っていました。指で突っつくと跳ねるように動き出し、子供たちは興味深々な様子でした。何度か網を入れると、小さな魚、カニ、ヤドカリなど、次々と生きものが見つかりました。採集後は講座室に戻り、採れた生きものの観察をしました。似た生きもの同士でグループ分けをしたり、透明なケースに入れて写真を撮ったりして楽しんで頂きました。
今回は、魚の赤ちゃんやアメフラシ、エビ、ヤドカリのほか、少なくとも19種類もの生きものを観察することができました。海浜自然センターではたくさんの講座がありますが、本講座の生きもの発見種数はナンバーワンです。
参加者からは、「アメフラシがとれたし、ヒトデもいてよかった。」、「毒性のある生きものがよくわからないが、専門の方がいて安心して採集できて良かった。」といった感想などを頂きました。海藻の中に隠れている生きものは春先の短い期間内にも移り変わります。次回の講座も楽しみですね。
【2回目の講座はこちら↓】
2022年5月14日(土)、今年2回目の「海の森のかくれんぼ名人たちを探してみよう」を開催しました。最初は雨と風のためあまり良いコンディションではありませんでしたが、雨合羽を着て採集に臨みました。次第に天候が回復し、今回も楽しく生きものたちを採集することができました。
今回もエビやヤドカリなど、前回見つかった生きものたちが見つかりました。中でも、アサヒアナハゼという魚は先月3㎝程しかありませんでしたが、5㎝を超えるものがよく見つかり、生きものたちの変化を感じることができました。