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コラム

2023年2月11日(土曜日)

三方五湖自然教室「バードウォッチング④冬オジロワシとハクチョウ探鳥会」を開催しました。

2023年2月5日三方五湖自然教室「バードウォッチング④冬オジロワシとハクチョウ探鳥会」を開催しました。

里山里海湖研究所自然観察棟で受付を開始しました。観察棟で開始を待っている間にもオジロワシを見ることができたのです。観察棟の対岸の木の枝に留まっているのを見つけました。茶色のオジロワシは分かりづらいのですが、よく見ると、首をきょろきょろさせているのが分かりました。

講座開始後、オジロワシが船小屋にいるという情報を受けたので、船小屋へ移動しました。ここでも山中の松の木の枝に留まっているのを見ることができました。こちらも茶色の枝の中に紛れ込んでいます。目印はトレードマークの白い尾です。観察していると、オジロワシはひょいと枝から飛び降り、湖面へと飛んでいきます。さっと湖面に近づき何かを掴み、一気に上昇していきました。足で魚を掴んでいるようです。オジロワシの後をもう一羽の鳥が追っかけています。ミサゴのようです。一体何が起こったのでしょうか?

  本日の講師を務めてくださった日本野鳥の会福井県嶺南ブロック会員 小嶋先生の解説によると

ミサゴが魚を捕まえました。そこへ、オジロワシが登場しました。オジロワシが、「カッ」とミサゴを脅しました。ミサゴは思わず魚を落とし、オジロワシがその魚をすかさずキャッチ、一気に上空へ。怒ったミサゴの追跡開始。

といった一幕があったそうです。オジロワシは何回か木にとまる、上空を飛ぶを繰り返していましたが、やっと、落ちついて食べられる場所を見つけたようです。木の陰に入ってしまいました。

名残惜しいのですが、船小屋を後にして、鳥浜の水田へ移動しました。コハクチョウ、オオハクチョウを観察することができました。

 オジロワシは近年、1羽飛来しています。野鳥の会(日本野鳥の会福井県)は、探鳥会と並行して、海ワシ調査も実施していました。本日の調査で、今年は、オジロワシが複数いるのではないか?という報告がなされたそうです。野鳥の会では、継続して海ワシ調査を実施したそうです。調査をして、本年度の三方五湖へ飛来したオジロワシの個体数は、成鳥2羽と幼鳥(若鳥)1羽の計3羽という結果になりました。この先も、オジロワシたちが三方五湖へ飛来できるように、私たちができることは何か、考えていきたいですね。

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