春先の海岸では、何種類かの海藻を拾うことができます。今回使用した海藻は、ホンダワラという海藻です。茶色をしており、先の方に丸い粒がついている海藻です。この丸い粒が、実に見えますが、押しつぶすとパリンと割れ、中は空洞になっています。実ではなく、気胞という海藻の体の一部です。そんなホンダワラを使って布製のトートバッグを染色しました。

トートバッグに模様をつけるために、ビー玉、割りばし、輪ゴムなどを使います。どのような模様が現れるか、想像しながら、割りばしでくるくると巻いたり、ビー玉を包んだりしていきます。それが終わったら、次はホンダワラを煮込んだ真っ黒い液に浸して少しぐつぐつと煮ていきます。この真っ黒い液はまるでコーラのようです。「海藻コーラ」と名付けてくれました。生成りの布がカフェオレ色に染まっていきます。引き上げて、次は、ミョウバンを溶かした液に浸します。媒染という染色の過程になります。媒染液に付けることによって色が定着します。最後に、水で洗って、輪ゴムを外していきます。模様が現れました！！皆さん、とても素敵な作品が完成しましたね。