コラム
「三方五湖自然教室 身近にひそむ生きた芸術 珪藻を観察しよう」を開催しました。
2023年11月23日「三方五湖自然教室 身近にひそむ生きた芸術 珪藻を観察しよう」を開催しました。
珪藻って何だろう?初めに、佐藤先生(福井県立大学海洋生物資源学部)から、珪藻についてお話をしていただきました。珪藻は、川や海、湖、そして水槽の中にもいます。身近なところにひそんでいます。今日は、そんな珪藻を採集、観察しました。
まず最初は、川にすむ珪藻を採集します。川の石を拾って、石についた茶色い部分をこすっていきます。そして、サンプルケースに入れていきます。次は、海で海藻を採集しました。海藻に付いている珪藻を採集するためです。ロープに付いている紅藻、打ち上げられたホンダワラ、アマモなどを採集しました。
採集後、顕微鏡を使って観察を始めました。小浜沿岸、敦賀中池見湿地など佐藤先生が作成されたプレパラートも観察しました。珪藻は、〇、△、▢と色々な形をしていました。佐藤先生「珪藻ビンゴ」を用意してくださったので、参加者の方は、見つけた珪藻をチェックしていきました。(ビンゴは下の写真を見てくださいね。佐藤先生の周囲では、ビンゴが流行っているそうです。)
今回、色々な珪藻を観察しましたが、それぞれの珪藻が生息する環境に適した形や特徴を持っています。海の珪藻は、波にさらわれないようにしっかりと海藻にくっ付いて生活しています。流れが緩やかな所に棲む珪藻は、細長く、光が当たると元気に動きました。珪藻はそれぞれの場所に適した形や特徴を持って生活しています。「どうして、この生きものはこんな形をしているのだろう?」と考えながら生きものを観察してみてください。また、新しい世界が広がるかもしれません。