コラム
「海のふれあい教室 イカの体の仕組みを調べて美味しく食べよう」
2023年11月18日「海のふれあい教室 イカの体の仕組みを調べておいしく食べよう」を開催しました。
最初に、本日解剖、調理をするスルメイカについて、その旬や特徴、解剖の方法などをお話しした後に、参加者の方にも解剖、観察をしていただきました。イカの外套膜(がいとうまく・普段食べている部分)を切り開くと内臓が現れます。エラ、肝臓、墨袋などを観察した後、イカの消化管を観察していきました。消化管は、口から、胃までつながっている大変細い管です。一本の管として取り出すのは難しいのですが、うまく取り出した方もいました。胃の中を見てみると、イカが食べた物は細かくなっており原型をとどめていません。イカは、カラストンビという鋭い嘴(くちばし)とカラストンビを動かす大きな筋肉を持っています。イカは、カラストンビで捉えた獲物を細かくしてから、食道、胃へと送っているのでしょうか。イカの墨袋を取り出し、絞り出した墨で絵や字を書いたりもしました。解剖が終わったら、調理開始です。今回は、イカのホイル焼きを作りました。ホイルにイカ、塩コショウ、醤油、バターを入れて蒸し焼きにします。よい香りがしてきたら出来上がりです。「イカの内臓をじっくり見たのははじめてでした。」「イカに血管があるのを初めて知った。」などの感想が寄せられました。